症状を見逃すな!! 肝臓のSOS

代表的な肝臓病

肝血管腫

さてこれまでは肝臓に関わる様々な病気を見てきましたが、どれも治療の必要な重症化しやすいものばかりでした。ここでは肝血管腫という病気を取り上げますが、これまでのものと大きく違うところはすぐに治療しなくても命に関わることはまれであるという点です。もちろんだからといって放置してよいというものでもありませんが、とりあえず大きな心配は必要ありません。

さてこの肝血管腫という病気ですが、簡単に言うと肝臓に中にできる良性の腫瘍のことです。他の良性腫瘍と同じように体の中ではかなりの発生率がありますが、いわば血がたまっておできのようになった状態だと考えても差し支えありませんので、すぐにがんになるとかいう類のものではありません。たまたま肝臓の中にできるとそれが肝血管腫という病名が付くだけのことです。大きさも様々で小さいものは10ミリ程度のものから大きくなると10センチを超えるようなものまで様々です。生まれつきのものも少なくなく、本当の原因はあまり知られていないのが現状です。

この欠陥腫もほとんど自覚症状は無く、たまたま検査で見つかったというようなケースがほとんどです。超音波検査で見つかることもありますが、多くの場合他の悪性腫瘍と区別するためにさらにCT検査を行ったりMRI検査を行ったりすることがあります。

もちろん肝臓がんの出来やすい体質の人やウイルス性の肝炎や肝硬変の患者さんはあまり軽視することは勧められません。良性のものと考えられても定期的な検査を行って経過を見守ることが必要です。

また本当にまれなことですが10センチを越えるような物の場合は痛みがあったり破裂したりする危険も無いとは言い切れませんので、外科手術の必要なものも出てきます。いずれにしても病院で検査を受けるなら対処がしやすくなるでしょう。

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